ノルウェイの島

まあ、どの程度の人が気にしているのか分からないけど、福嗣の国じゃないや福祉の国で起きた何とも不愉快な事件の話だ。記事のURLがいつまで生きているか分からないが、取りあえず貼っときます↓


http://p.tl/8TCo


で、容疑者はどうやら極右のキリスト教原理主義者だったらしいのだが、これを聞いたときは少々意外な感じがした。というのも、ノルウェーと言えばヘビメタ界隈では、「ブラックメタル」という何ともアレな名前のジャンルの音楽が盛んな国で、そのブラックメタルの人たちの思想(大体はギミック)は反キリスト教だからなんである。


ただ、このジャンルには、マジに人殺ししたり教会に放火しちゃう感じのヤバい奴らもいて、「ノルウェーで無差別テロ」と聞いた私は「あー、ブラックメタルの人がやったのかな?」と思ったのだ。ブラックメタルの素敵な音源はこれ↓



私の理解している内容と近いと思うWiki様の「ブラックメタル」の項から引用しますね。長いんだけどねえ。


ブラックメタルの歌詞で歌われているテーマには、キリスト教徒の虐殺、キリスト教の滅亡などキリスト教を攻撃するもの、悪魔を称えたり、天使や神、天国を罵るなど冒涜的なもの、人間愛、平和、自由などを否定する反道徳的なもの、(中略)などがある。これらのテーマは全く別のものというわけではなく、それぞれがつながっている。


ブラックメタルで言うサタニズムとは、キリスト教の倫理の逆を行く事、すなわち自分の欲望に忠実に生き、弱者を強者の糧にするのをよしとする思想を表している。また、サタニズムは弱者の排除という点でナチズムと共通するが、(中略)ネオナチ活動家や、ナショナル・ソーシャリスティック・ブラックメタル(民族社会主義ブラックメタルの意)と呼ばれている(中略) のようなネオナチバンドを除いては、ブラックメタルのシーンで人種差別が肯定的に捉えられることはない」


・・・ってこれ読んですぐにはっきりと何なのか分かるわけではないですね。反キリスト教が大勢を占めるジャンルの中にネオナチバンドがいるってのもなんかよく分からんですしねえ。


まあ、それにしても私は、ノルウェーと言えばリベラルな国だという印象くらいしかなくて、況してどういう移民政策をとっているのかすら知らなかったわけですが、意外と極右の人っているんでしょうか?


しかし、多文化主義を排斥しようとしておきながら、これでもかと文化がつまったYoutubeに自身のビデオをアップするあたり、やや頭が変な感じになる。結局この人は何が目的だったのか?


そもそも爆弾作るだけのおつむがあるならだ。移民政策を推進する与党の党員を何十人かぶっ殺して、それが原因で首相が「ああ、こんな事が起きるならもう移民政策をやめます」となったり、有権者が「やっぱ移民はだめだね」となったりするはずのないことを分かってるのではないのか。それとも、かぶれちゃうってのはそういう判断も出来ない感じになっちゃうのか。


かぶれ。気をつけないといかんなあ。