僕はまだ治ってない

やはり私はまだ治ってなどいなかった。久しぶりにかつてのぐらぐらと、そして不安感が襲ってきた。それというのも、私が薬を飲んでいなかったからだ。実は薬は一昨日の分でほぼなくなっていたのだが、病院が非常に混でいること、そしてそこに行くまでが大変であろうと思い、行かないでおったのだ。


最近は前よりも体調が良いし、「ひょっとしたらもう治っているのでは?」と思っていた。


でも。全っっっっっっっったくそんなことはなく、セロトニンは全然足りていないのであった。今日それが分かった。昼過ぎくらいから何となく「ん?ヤベーかな?」という気がしていたんだけど、夕方から全然仕事が手につかなくなってどんどん不安になって、ついに仕事を途中で放棄してすっ飛んで帰ってきて、胃にものを入れて薬を飲んだ。


以前、宮沢章夫さんの本で読んだのだが、坂口安吾はヤク中で精神病院に収容され、収容先で「僕はもう治っている」と題した原稿を書いたという。それはそれでかなりアレですな。まあ、結論としては僕はまだ治っていません。


ついでに、「もしかしたらカフェイン不足なだけかも」とも思い、とりあえずコーヒーも淹れて飲んでみたけど、無論違ったよ。


福満しげゆき先生の『僕の小規模な失敗』を昼間に読んだことが症状に拍車をかけたという可能性もある。同居人から借りていて、そんで、昔立ち読みしたこともある漫画なのだが、今読んだらもうダメだ。否、今読んでもダメだ。っていうかおれ、この漫画読んでよく平気でいられたな?まだメルヘンになってなかった時に読んだのだろうか?


もう、「僕」のことが全然他人に思えないもん。福満しげゆき先生の作品はエッセイ漫画しか読んだことないんだけど、いちいち悩みがしょうもなさすぎて他人のこととは思えない。ことによると「僕」は私なのではないだろうか、とすら思う。いや、さすがにそれはない。誇大妄想狂になるならもっと別のタイプになるべきだ。


あああ。こんなことを書いてどうなる。と書くことはつまり、他人に「そんなことないよ」と言ってもらいたい気持ちの表れなのだ、と書くことはつまり他人に「そんなことないよ」と言ってもらいたい気持ちの表れなのだ、と書くことによって…


ははは。今気がついたよ。おれ、寂しいんだ。


何かね。高校生の時くらいから、「群れないおれはカッコいい」(←その時点で既にバリバリ群れてたにもかかわらず)と思い込んでいて、大学に入ってテニスサークルに入ってもまだそんなことを考えていて、そして会社入って、メルヘンの世界にも入って、今の仕事を始めて。


よーーーーーーーーーーーーーやく気がついた。遅いよ。


このブログやってんのもmixiやってんのもTwitterやってんのも、ただ寂しいからだったんだ。薄々気がついてましたけどね。こう、夏休みの自由研究を尻目に遊び続けるように、そこにあるものをワザと目に入らないようにしてきた。認めたくなかった。しかしだ。もうおれは認める。きっぱりと認める。完膚無きまでに認める。おれ不安院だ。だれか保安院やってくれ。おれは寂しい。


と、書いているうちに少しクスリが効いてきたみたいだ。本当なら、クスリ効いてきたら飲みに行きたかったんだけど(寂しいから)、今はその元気まではなさそうだ。あー、体重どうなってるかのお。


今日は、もうDOMMUNE聞きながら、布団に入ります。