ピラニア3D(の2D)

今日は、何とか昼前に事務所に行くべく家を出たのだが、スターバックスでコーヒーを飲んでいるうちに、仕事に行きたくない気分が増進したので仕事は休んでしまった。一応外出してたし、何もしないで家に戻るのもアレだったから、コメディ映画か人がポンポン死んでいく映画どっちかを借りにTSUTAYAに行ったら『ピラニア3D』が2Dになったやつがあったから借りて帰ったよ。


お話は。


大きくて水のきれいな湖をもつアメリカの田舎町は、毎年春休みになるとバカ騒ぎをしにやってくる学生どもで溢れかえっていた。春休みが始まり学生が集まる中、湖を震源とする地震があり、地底から太古に絶滅したはずの凶暴なピラニア(の祖先)が地上に出てきて、湖はパニックに・・・


というもの。


この映画の予告を初めて目にした一昨年のしたまちコメディ映画祭で、『キックアス』の先行上映を観たときだった。まだ字幕もついてない状態でしかも当然2Dだったが、「これは絶対観なければならない」と思ったのだった。


昨年の公開時、観にいこうと決めていたのだがあっという間に劇場から消えてしまったので歯がみしていたんだよ。3Dだからこそ観る価値のある映画だと各方面から言われていたので、おれは是が非でも3Dで観たかった。


今日はハズレのない「人がポンポン死ぬ映画」を観たかったから、これにしたのであるが、果たしてそいつは正しい判断だった。


ストーリーも何もないからね。人が食われるシーンだけを繫いだやつでも良かったかも。それだったら20分くらいになるだろうからエコだよね。


見所は最新の技術を使った残酷描写。人体損壊シーンがてんこ盛りのおばちゃまです。ピラニアは魚なので(当たり前)、まずは下半身から食われます。そんで、水に引きずり込まれて全身をついばまれて死ぬ。あとは、パニックになった後の湖畔ではボートに轢かれて死ぬ奴や、水上にしつらえられたステージが壊れたやつのせいであんなことになる奴とか。


グロがあるので当然エロもありますよ。おっぱい、おしり、ちんちん、げぼ、と書くと、もうバカとしか言いようがありませんが、そういうののオンパレード。ああ、3Dで観てれば、大画面で飛び出すおっぱいを堪能できたのに・・・。返す返すも残念である。


どうでもいい情報ですが、本作はリメイクで、オリジナルは同じタイトルで30年以上前に作られた作品。私はなぜかオリジナルをビデオで観たことがあって(『3D』の存在を知る前だったような気もするがどうだか分からん)、まあこれが退屈な映画だったんだ。ストーリーも全然違うし。


リメイクの監督はアレクサンドル・アジャ。皆さんご存じ『ハイテンション』の監督ですね。おれ、この人が『サランドラ』をリメイクした『ヒルズ・ハブ・アイズ』も観てるなあ。『ヒルズ〜』はマジで傑作。


本作はどうやら続編があるみたいだが、大丈夫なんだろうか。しかもタイトルが『ピラニア3DD』(ぴらにあすりーだぶりゅでぃ)。タイトルも中身もまともな大人が考えることでないことだけは間違いない。


面白さ:★★★★/5