『ザ・フライ』


弱虫ペダル』、最後の最後で御堂筋くんが執念を見せた一方、今年のツール・ド・フランスの王者、アルベルト・コンタドールがドーピング検査で陽性反応とのニュース。コンタドールは日本時間の明日、緊急で記者会見を開く予定だというが、ライバルもいて盛り上がっているであろう(見てないからさ)ツアーに水を差すようなニュースだ。


先週の金曜に借りていた本作だが、観ないで返すのはもったいないので、頑張って観たぞ。病気で実家にいた時に一度借りたものの、その時は結局観ずに返したという経緯もあった。借りたけど観ずに返した、というのを何度も繰り返した(多分4回)のはデンゼル・ワシントンの『トレーニング・デイ』だが、そういう事態にならなくてよかった。


本作は、『ハエ男の恐怖』という1958年公開の映画のリメイクです。忠実なリメイクというわけではないですけども。


お話は。ある科学者が、2つの「ポッド」と呼ばれる装置を使い、テレポーテーションの研究をしていた。彼は無機物の転送実験に成功し、次に有機物を使った実験へ移行しようと考えていた。ある日、彼はある理由から自らの体を実験台として転送を試みる。無事成功したかにに見えたこの実験だったが、その後、科学者の身体や行動に数々の異変が発生。調査の結果、実験の際に彼の入った転送ポッドに1匹のハエがまぎれ込んでおり、転送を制御しているコンピュータが遺伝子レベルで科学者とハエとを融合させたことが判明し…というもの。


またしても私の思い込みですが、この映画、科学者が自分の体を実験台にして転送をした直後にハエ人間になると勘違いしてました。普通の顔してポッドから出てきて、「あれ?」と思ってたら徐々に徐々にハエになる。


その、ゆっくりとハエ人間になるとこが、また妙にリアルなんですよ。リアルって、まあ、実際そんなことがあるわけはないのでリアルもクソもないんだけど、爪が剥がれ落ちたり、アレがあんなことになっちゃったり。そして最終的にはハエ人間になっちゃいます。ナイス特殊効果。


科学者は中盤からほとんど全身特殊メイクで、俳優の人はやってて微妙な感じだったんじゃなかろうか。最後の方はかなり大変なことになってました。ちょっと『死霊のはらわた』みたいになってたよ。


ハエ男で思い出したが、『Dr.スランプ』にはブビビンマンというハエ男が出てきたなあ。スッパマンといい、ブビビンマンといい、ストームトルーパーの顔をした警察官といい、鳥山明先生はハリウッド映画大好きな人なんですねえ。ガッちゃんが二人に増えるエピソードの時には、枠外に「『トロン』のまね」とか書いてあったしなー。『トロン』は続編が公開されるみたいね。


それにしても、なぜクローネンバーグの『スキャナーズ』はDVD化されないのだろうか。おれは『スキャナーズ』が観たいんだよ!と言うか、頭が破裂するあのシーンを観たいんだ!


主観的面白さ:★★★★/5